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夏の終わりに。 

早いもので2010年ももう半分を過ぎ、8月も終わりを迎えようとしている。
今年の始め、三つの強い刺激があって、私には勢いがあった。
季節の移り変わりと同様に、同じ時はひとつもなく、変化し、上を向いたり下を向いたりしている。
今は、少し辛い。
どの情報誌を見てもすごいテクニックを持った若いピアニスト達がどんどん出てきて、私は焦り、自分のよさを見失い
見栄も張れないくらいに落ち込んでしまった。
ピアノに向かうこと自体が苦痛な毎日。でも自分で「これで生きていく」、と決めた道にまだまだしがみつきたい想いとのギャップ。
体力も気力も奪う暑い夏。
・・・そんな夏もそろそろ終わりに近づいている。眠れない悩みの種の蝉の鳴き声も最近聞えなくなった。
こんな悩みの毎日もきっと終わるに違いない。
なぜなら、この秋にはこの痛みも癒してくれるに違いない素晴らしいアーティストを間近で感じることが出来る機会に恵まれているから。
アブドゥーラ・イブラヒム(ダラー・ブランド)の上賀茂神社コンサートがこの秋10月2日、3日にせまっている。
わたしは一聴衆としてそのチケットを買った。

よく行くジャズ喫茶でそのレコードを初めて聴いたその時は、ジャズの枠にとらわれない大きなスケールと怖いくらいの繊細さを感じた。スピーカーから流れてくる、まるで壊れそうなガラスのような音に たばこをふかしながら身を委ねていると、自然と心の痛みが癒されたり泣きたくなったりした。
そして先月、機会があってNHKBS-2で放送されたアブドゥーラ氏のドキュメンタリー番組上映会が個人宅であったのでそれに参加してからは、間近で観たい、という想いは更に強くなった。

彼は故郷の南アフリカ出身で改名前はダラー・ブランドの名前で知られ、ヨーロッパツアー中にデューク・エリントンに見出され、世界的に注目を集めるようになる。
1966年にはデューク・エリントン・オーケストラを率い、1976年にはアパルトヘイトにより弾圧されて国外退去を強いられ ニューヨークにて生活をしていたという。現在は南アフリカとニューヨークを行き来しているそうだが、これまでの人生での苦労は私なんかでは計りきれない。
何が大事か、音楽って何か、どうしてこんなに悩まなくてはならないのか、彼はその答えを全て知っている気がする。

上賀茂神社でのコンサートは今回で3回目。聞くところによると今回はアブドゥーラ氏本人の強い希望から企画が始まったそうだ。それほど、彼にとっても上賀茂神社でのステージは貴重なものらしい。チケットも残りわずかだそうなので、運よくこのブログを見た方はぜひとも問い合わせしてみてほしい。
プリンターが壊れているのでフライヤーを載せられないのが残念だ。
問い合わせ先はラッシュライフ(リンクもしています)075-781-0199まで。

●10月2日(土)、3日(日)
アブドゥーラ・イブラヒム ピアノコンサート 
京都上賀茂神社
開場 pm6:00
開演 pm7:00
チケット6000円(前売りのみ)
 


・・・そして来る9月17日、その上賀茂神社コンサートを前にラッシュライフとNHKの協力で、ドキュメンタリー番組の上映会が京都上七軒近くのカフェ・フロッシュで行なわれるので再度見に行こうと思う。

●9月17日(金) 

NHKBS-2 ドキュメンタリー番組 上映会
『南アフリカ 絶景を弾く-ジャズピアニスト アブドゥーラ・イブラヒム』
pm7:30~
(上映時間は約1時間30分)
入場無料(1ドリンクオーダー)

お問い合わせはカフェ・フロッシュまで 075-205-2703

コンサートに行く人も行けない人も必見です。

上賀茂神社で龍を見た、というアブドゥーラ・イブラヒム。
わたしは彼の呼吸を聴きたいと思う。とても楽しみだ。

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コメント

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>ジンさま

そうですか~☆
ダラーブランド、この機会に是非…!
と言ってもチケット凄い売れ行きで前売りしかないので残りあるかどうかわかりませんが、今は73歳のダラーブランドと昔の音や印象を聴き比べてみて下さい。
ドキュメンタリー上映も素敵でした。
ミュージシャンの故郷や人生の背景を知ることは何も知らないより、ずっと聴きやすい(世界に入りやすい)ですしね。明日ですが都合良ければ是非!

ダラー・ブランドと本田竹廣

こんばんは。
先日のCANDYでのMCでの感性豊かな想いとピアノは、脳裏に焼き付いています。
Jazzを聴き始めた20歳になったばかりのとき寮の同僚の部屋で初めてダラー・ブランドを聴きました。なんかしらない得体の知れない感動のような衝撃のような。
そのあと・・いろんなライブを聴いたりして大阪厚生年金会館で本田竹廣のピアノを聴きました。どっかにダラーブランドとつながるソウルを感じたワタクシ・・。
畠山さんが、ダラー・ブランドのこと書かれてて20歳の時の自分を思い出しました。今よりももっと感受性が強くて表面的なことしか聴いてなかったけど、えぇかっこしぃでどうしようもなく生意気だった自分ですが、いまでもダラーブランドのピアノは、好きですよ。

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