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【コラム】読書の秋~文章の向こう側。。。 

最近、いきつけの喫茶店にあるジャズピアニストの対の本を読んでいます。

その本は、歴代のジャズピアニストの紹介と共に、本人とのインタビューを通して書かれてあり、おそらくジャズピアニストマニアにはたまらないオタ本だと思われます。

わたしは黒人の女性ピアニストメリー・ルー・ウィリアムスが好きなのですが、
メリー・ルーのインタビューも載っておりリラックスしにコーヒーを飲みに来たはずがつい、スイッチが入ってしまいむさぼるように読んでいるという。。。
メリー・ルー・ウィリアムスは素晴らしいピアニストですが日本ではどうやらあまり知られていないように思います。
ジャズはヴォーカル以外は圧倒的に男性ミュージシャンが多いですが、やはり同じ女性のピアニストからは学ぶ事が多いです。

中でも印象に残っているのは音楽学校で講師をしていた時生徒にどういう授業をするのかという質問に「愛を教えるのよ」という言葉が印象的でした。
またジャズの歴史の中にあなたはどの位置にいると思いますか?という問いに対して「決めるのは他の人達よ。わたしはただピアノを弾くだけ」というコメント。そして「ジャズとは精神的なもの」、と。
本当にその通りでだと思うし、77年のモントルージャズフェスティバルでのDVDも持っているんですがそういうことが確かに感じられます。
ジャズの評論家が書いた本は左脳よりというかジャッジが多い気がしてあまり読む気にならないのですが、この本は面白く読んでいます。

5,6ページ読み終えてお店を出るとき、いつもなぜかメラメラと燃えるものを感じて店を出て行く私なのでした。。

ピアニストの写真や映像(本もかな)を見るときは
その写真よりもその奥をみてしまいます。
この人どうやってここまでやってきたんだろう?とか、目の光とか、焦点の向こうには何があるのかとか、ものの見方とか角度とかそんな事をつい探してしまう自分がいます。

写真の向こう側
絵の向こう側
音の向こう側・・・

北山にある、京都コンサートホールに行ったときもらせん状の通路の壁にたくさんの音楽家に並んで女性ピアニストの写真を見つけると、じーっとじーーっと見てこの写真からこの人の何かが見えないだろうかと見入ったりしてしまう私です。
そんなのが一発でわかる写真だったら凄いけどなあ。
そうやって自分の進むべき方角を確認しているのかも知れません。

ピアノを弾きながら愛を教える(伝える)とはどういうことでしょうか。
自分の中では答えは完結しているのに
形にするのは難しいです。


さて、次回のライブです。


●10月7日(日)

四条河原町 GREENWICH HOUSE

黒河博文(as)
畠山ゆき(p)
小林道治(b)
中谷和義(ds)

20:00~ チップ制

お待ちしております☆


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